コンクールINDEX

第39回プラスチック日用品優秀製品コンクール

審査日 2020年10月7日

総評

審査委員長   一般社団法人 日本デザイン保護協会
専務理事 本多 誠一

 今年も恒例の「プラスチック日用品優秀製品コンクール」が開催された。第39回の今年は新型コロナウイルスとの闘いの最中となった。しかし、そうした厳しい状況にもかかわらず、昨年より若干減少したものの、一昨年と同じ22社67点の様々なアイテムの製品の応募があった。

 今回も、機能的で洗練された造形の優秀な製品が多数見受けられた。生活を豊かに充実させ、暮らしを楽しくさせるアイディアと工夫に溢れる製品であり、応募企業・メーカーの製品開発・デザイン開発に対する強い意識が感じられた。「プラスチック日用品優秀製品コンクール」にふさわしい、日本のものづくりのレベルの高さを見ることができるコンクールである。

 

 今回、特別大賞の「経済産業大臣賞」には、(株)𠮷川国工業所の「バイオマスバスケット」が選定された。このシリーズ製品は、サトウキビを原材料として作ったバイオマスプラスチックを使用したしたもので、持ち運びやすく、やわらかい素材のラウンドバスケット、タウンバスケットミニ・ビッグには90%、積み重ねて使用するため強度を維持する必要があるスタッキングランドリーバスケット(M・L)には30%を使用し、使用用途に合わせてその配合量を変えて使用者の使いやすい機能・性能を実現する技術的・デザイン的な工夫もなされた環境に配慮した優秀な製品であり、脱石油、持続可能な社会の実現に取り組む企業の姿勢ととともに審査委員から高い評価を受け選定された。
 そして、大賞の「経済産業省製造産業局長賞」には 、国際化工(株)の「ラミネトレー」が選定された。この製品は、50%以上を占める紙を樹脂で補強することで、耐水性、耐熱性に優れた、かつ幅広なリムで持ち運びやすく、またシックな木目調の様々な場面で使用できるものとなっており、技術力、デザイン、品質、機能の面において優秀な製品と認められ、持続可能な資源である紙を使用した環境に配慮した製品づくりを進める企業の取り組みとともに、審査員から高い評価を受けた。

 

 そのほか各協賛団体の理事長賞又は会長賞として、「(一財)生活用品振興センター 理事長賞」には、スケーター(株)の「紙パック・パウチゼリー飲料オープナーシリーズ」が、お年寄りや女性・子供など手指の力の弱い者でも容器の開封や開栓を容易にできる利便性の高い補助具としてコンパクトにまとめ上げた点で高い評価を得て選定され、「(一財)日本ファッション協会 理事長賞」には、リス(株)の「トランクカーゴ」(TC-20S/TC-50S)が、軽量かつ頑丈な(耐荷重100kg)な構造、大小のスタッキング構成、ベルトガイドや手持ちバックル等の工夫など利用者の快適性・利便性を追求した製品であり、屋外のみならず屋内での使用にもマッチする落ち着いた色合いに仕上げた点が高く評価され選ばれた。
 また、「(一社)日本流行色協会 理事長賞」には、天馬(株)の「ハコットL(ラムネブルー)」が選定された。デザインのコンセプト「レトロかわいい」を、道具箱のベーシックな横長タイプ形状にプラスチック素材を活かした角に丸みをつけ、その柔らかく軽快な印象に合わせたやや淡いカラーリングとマットな質感で上手に表している点が高く評価されて選定され、
 「全日本プラスチック製品工業連合会 会長賞」には、信濃化学工業(株)の「スイートマグ」が、陶磁器のような質感と適度な量感、プラスチックの特性を生かした落ち着いた色合いの2色の組み合わせによるデザイン、内側に計量目盛りを施した細かな工夫等を総合して評価され選ばれた。

 

 また、各協賛団体の奨励賞として、 「(一財)生活用品振興センター 奨励賞」には、錦化成(株)の「スリムティッシュボトル(Shutto-シュット-)」が、箱ティッシュの中身をそのまま詰めて使える、縦置きで狭い場所にも置ける利便性、実用性を備え、正にネーミングどおりの「スタイリッシュ」な造形に上手に仕上げている点で、「(一財)日本ファッション協会 奨励賞」には、(株)𠮷川国工業所の「調理ができる保存容器」が、耐熱・耐冷性、撥水性に優れた樹脂を使用して食品の色移りやにおいなどを解消し、積み重ね収納、まとめて取り出せるトレーなどの工夫で収納・使用時の使いやすさに配慮するとともに、透明感の高い淡い色調のガラスのような外観で、そのまま食卓でも使用できる高級感のあるデザインに仕上げているところが、生活者の日常を豊かに彩るものとして評価され選定された。
 また、「(一社)日本流行色協会 奨励賞」には、オカ(株)の「プリスベイスウィルディスペンサー リキッドタイプ」が、詰め替えや内部洗浄・乾燥のしやすい広口ボトルに押しやすい大型ポンプヘッドの使い勝手の良い安定感のある構造、長期使用に耐える上質なつくりの実用性に加え、その彩色を清潔感を象徴する上質なホワイトや「サスティナビリティ」を象徴するグリーンなどバリエーション展開して、生活に映える美しい製品にまとめ上げている点で、「全日本プラスチック製品工業連合会 奨励賞」には、(株)台和の「さじかげんL」(調味料ボトル)が、プラスチックの容器を所定箇所を握りワンプッシュすることで内容の調味料等を所望量吐出可能とする実用的な計量機能を有する構造とした点が優れているとして選定された。

 

 そのほか、「優秀賞」として、岩崎工業(株)の「竹の屑入れ L-745」が、放置竹材の社会問題を解決するため、オリジナルのバイオマス原料を使用した内外色の異なる成形で、量産品でありながら一つ一つ異なる竹の肌触りを活かした一品物として仕上げている点が評価され、また、(株)オーエスケーの「BUDDY ランチシリーズ」が、プラスチックの発色を活かしたカラフルなふっくらと盛れる蓋とグレーの共通の容器体で構成された点が、アメリカンレトロな文房具風の見た目の楽しさと実用性で評価され、選定された。

 

 以上、特別大賞として経済産業大臣賞1点、大賞として経済産業省製造産業局長賞1点、及び協賛団体の理事長賞又は会長賞が各1点ずつ計4点、協賛団体の奨励賞が各1点ずつ計4点、並びに優秀賞2点の、総計12点の優秀製品が選定された。受賞製品は、いずれも従来に比べて利便性の向上や生活を豊かにするものであるとともに、特に時代の要請する地球環境への配慮等に対応する製品として完成度が高いものであった。

 

 冒頭でも述べたとおり、今、全世界は新型コロナウイルス(COVID19)への対応という新たな大きな課題に直面している。約100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)のパンデミック等これまで何度か同様の経験しているものの、今回のウイルス禍は現代社会にとっては未曽有の脅威をもたらしている。人類への強烈な顔面パンチのように脳震盪を引き起こし、世界の頭脳はパニックに陥っている。そして終息の兆しも見えない中、暗中模索で新たな社会、産業、経済、生活を再構築しなければならない状況にある。
 また一方で、スウェーデンの少女によって逼迫した状況がクローズアップされた「地球温暖化」の阻止、すなわち資源やエネルギー等様々な要因が絡む環境問題も、自ら生み出したブーメランのような禍であり、人類へのボディブロー、成人病となって退っ引きならない状況であり、既に喫緊の解決すべき人類共通の課題となっている。
 こうした中、企業活動においても、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みについて社会が一層厳しく見るようになっており、目前の新型コロナウイルス対策及び新たな社会・生活様式への対応を図ることに加えて、人類共通の課題である環境問題等にこれまで以上に積極的に取り組んでいくことが不可欠となっている。
 プラスチック日用品業界においても、一層厳しくなる国際競争を勝ち抜くために、コスト競争はもちろんのこと、新たな素材・製品開発等を行うこと等に加え、一層大きな変化を続ける社会的課題にも応えていく必要がある。例えば、環境負荷の低い素材への転換、再利用や回収可能なものにする方向性が既に示されている一方、新たに加わった新型コロナ対策のための衛生面での対応など、取り組むべき課題が多岐に亘り、かつ複雑多面的で相互に関係し合う場合も多いことから、改めて企業スタンスや事業方針等を長期的な視点で見直すことも必要となってくるかもしれない。
 いずれにしても、社会的ニーズに応え、消費者の求める、消費者に選ばれる魅力的な製品を生み出す不断の努力を続けなければならないことに変わりはない。使い捨てではない優良なプラスチック製品はまだまだ必要とされる。コロナ禍を乗り越えるため、乗り越えた新たな社会・生活において求められる製品をプラスチックの特性を活かして生み出す可能性と期待も大きい。
 本年の入賞製品をはじめとする応募製品には、社会のニーズに応えるべく、様々な工夫と努力によって現在の厳しい状況を乗り越え、顧客満足度の高い製品を開発し続けようとする真摯な企業姿勢がうかがえた。
 今後も、この歴史あるコンクールが、プラスチック日用品業界のその前向きな姿勢をさらに後押する一助となるようにしていければと思う。

受賞製品リスト

賞の種類受賞会社製品名/商品名詳細
特別大賞(1点)
経済産業大臣賞 株式会社吉川国工業所 バイオマスバスケット
ラウンドバスケット、
タウンバスケットミニ・ビッグ、
スタッキングランドリーバスケット (M・L)
→詳細
大賞(1点)
経済産業省
製造産業局長賞
国際化工株式会社 ラミネトレー
①NK3 35㎝ 長角トレー
②NK2 30㎝ 長角トレー
→詳細
理事長賞・会長賞(4点)
一般財団法人
生活用品振興センター
スケーター株式会社 紙パック・パウチゼリー飲料オープナーシリーズ
KGPO1 紙パックオープナー
PCOP2 パウチゼリー飲料用オープナー
→詳細
一般財団法人
日本ファッション協会
リス株式会社 トランクカーゴ
TC-20S/TC-50S
→詳細
一般社団法人
日本流行色協会
天馬株式会社 ハコットL(ラムネブルー) →詳細
全日本プラスチック
製品工業連合会
信濃化学工業株式会社 スイートマグ →詳細
奨励賞(4点)
一般財団法人
生活用品振興センター
錦化成株式会社 スリムティッシュボトル Shutto(シュット) →詳細
一般財団法人
日本ファッション協会
株式会社吉川国工業所 調理ができる保存容器
調理ができる保存容器 S・M・L、
調理ができる保存容器 トレーM・L
→詳細
一般社団法人
日本流行色協会
オカ株式会社 プリスベイスウィルディスペンサー リキッドタイプ →詳細
全日本プラスチック
製品工業連合会
株式会社台和 さじかげんL →詳細
優秀賞(2点)
日本プラスチック
日用品工業組合
岩崎工業株式会社 L-745 竹の屑入れ →詳細
日本プラスチック
日用品工業組合
株式会社オーエスケー BUDDY ランチシリ-ズ →詳細
賞種 製品写真
賞の種類特別大賞:経済産業大臣賞
受賞会社 株式会社吉川国工業所
受賞製品

バイオマスバスケット
ラウンドバスケット、タウンバスケットミニ・ビッグ、
スタッキングランドリーバスケット(M・L)

受賞理由

・受賞製品は、原材料にサトウキビの搾りかすから精製したエタノールを基に作ったバイオマスポリエチレン(バイオマスプラスチック)を使用しており、従来、石油に依存していた原材料を植物(サトウキビ)に転換することで、石油の使用量を大幅に削減するなど、環境に配慮した製品となっています。
・持ち運びやすく、やわらかい素材のラウンドバスケット、タウンバスケットミニ・ビッグには、バイオマスプラスチックを90%使用し、積み重ねて使用するため強度を維持する必要があるスタッキングランドリーバスケット(M・L)には、バイオマスプラスチックを30%使用するなど、各製品の使用用途に合わせてバイオマスプラスチックの配合量を変えることで、使用者の使いやすさへの工夫がされています。
・バイオプラスチックを使用し、脱石油、持続可能な社会の実現に取り組む環境に配慮した製品としてだけではなく、技術力、品質、機能、デザインの全ての項目において優秀な製品です。

賞種 製品写真
賞の種類大賞:経済産業省製造産業局長賞
受賞会社国際化工株式会社
受賞製品

ラミネトレー
①NK3 35㎝ 長角トレー、②NK2 30㎝ 長角トレー

受賞理由

・受賞製品は、50%以上が紙でできており、合法伐採木材の利用に取り組む企業の証明であるクリーンウッド法の木材関連事業者の登録を受けた製品だけを使用するなど、地球にやさしい素材を使ったトレーです。
・また、紙を樹脂で補強することで、食器洗浄機で洗えるなど、耐水性、耐熱性に優れ、木目調であることから様々な場面で使用でき、リムを幅広くすることで持ち運びやすいデザインにもなっています。
・持続可能な資源である紙を使用した環境に配慮した製品づくり、技術力、デザイン、品質、機能の面において優秀な製品です。

賞種 製品写真
賞の種類理事長賞:一般財団法人生活用品振興センター
受賞会社スケーター株式会社
受賞製品

紙パック・パウチゼリー飲料オープナーシリーズ
KGP01 紙パックオープナー
PCOP2 パウチゼリー飲料用オープナー

受賞理由

 利便性、実用性に注目して審査いたしました。
紙パックオープナーは牛乳パックなどの注ぎ口を開けるためには相当の力と器用さが求められることであり、本製品は簡単に弱い力でもパックを開けることができる事から非常に利便性に長けたものと評価いたしました。
 パウチゼリー飲料用オープナーについては前回受賞のものをシンプルなものに改良とした点などで持ち運びに便利なものとなると認識いたしました。力の弱い子供や高齢者にとって小さなねじ様のふたを開けるには相当の力がいることです。
本製品は少ない力で開けることができる優れたものであり、またペットボトルの開栓にも使用できることを評価いたしました。
以上のようなことから当センター理事長賞にふさわしいものであると選定いたしました。

賞種 製品写真
賞の種類 理事長賞:一般財団法人日本ファッション協会
受賞会社リス株式会社
受賞製品 トランクカーゴ TC-20S/ TC-50S
受賞理由

生活者の日常を豊かに彩る視点から審査しました。
少し前からアウトドアブームではあったものの、コロナ禍で新生活様式が求められる中、「ソロキャン」「ゆるキャン」など自然と共存したい人口が増えております。

快適性や利便性を求める利用者を考え、女性でも片手で楽々持てる軽さなのにもかかわらず、耐荷重100kgを実現する構造の工夫に感銘しました。
また、ベルトガイドや手持ちバックルなどの機能面も大変考慮されており、緑のある自然の中ではもちろん、家の中の収納としてもマッチする色合いと、シンプルなデザインにもとても惹かれました。
さらに、重ねて収納できる安定性ときれいに並ぶサイズ設計は、使う人を選ばず、使う人に選ばれる製品だと感じ選定いたしました。

賞種 製品写真
賞の種類理事長賞:一般社団法人日本流行色協会
受賞会社天馬株式会社
受賞製品 ハコットL(ラムネブルー)
受賞理由

デザインのコンセプト「レトロかわいい」をカラーと無光沢な質感で表している。「目立ち過ぎず、馴染み過ぎない色を目指した」と解説書にある通り、狙い通りの楽しくてかつ落ち着いた色域でカラーラインナップを実現した。展示されたラムネブルーは、服飾ファッションでも人気がある色で、消費者のライフスタイルに答えるカラー提案である。

賞種 製品写真
賞の種類会長賞:全日本プラスチック製品工業連合会
受賞会社信濃化学工業株式会社
受賞製品スイートマグ
受賞理由

陶磁器を思わせる外観とプラスチックの特性を活かした2色の組み合わせによるデザインが秀逸。また、内側には計量目盛りがついており、機能性にも優れている。比重等にも配慮し、水に沈む仕様となっており、洗浄の面でも衛生的な製品となっている。

賞種 製品写真
賞の種類奨励賞:一般財団法人生活用品振興センター
受賞会社錦化成株式会社
受賞製品 スリムティッシュボトル Shutto(シュット)
受賞理由

 利便性、実用性、斬新性の観点から審査いたしました。
 スリムティッシュボトルは、細見のおしゃれなデザインで職場のディスクや狭い部屋・場所などにすっきり収まり、車の中やちょっとしたインテリアにも使用できることは利便性や実用性が高いものと認識いたしました。
 また箱から取り出したティッシュをそのまま縦型ケースに入れて引き出せるという観点も評価いたしました。
 以上のようなことから、当センター奨励賞にふさわしいものであると選定いたしました。

賞種 製品写真
賞の種類奨励賞:一般財団法人日本ファッション協会
受賞会社株式会社吉川国工業所
受賞製品

調理ができる保存容器
調理ができる保存容器S・M・L、
調理ができる保存容器 トレーM・L

受賞理由

今すぐ真似したい「冷蔵庫収納方法」などのアイデア記事がWEBメディアに幾多も取り上げられ人気を集めています。
「食品の保存管理や調理が行いやすく、収納時と使用時の使いやすさに配慮した保存容器」というコンセプトの通り、技術面では、耐熱・耐冷性、撥水性に優れた樹脂を使用することで食品の色移りやにおい、調理、家事導線など毎日の家事のプチストレスを解消してくれること、機能面では、積み重ね収納、冷蔵庫奥の有効活用のためにまとめて取り出せるトレーなど消費者目線でよく考えられていると感じました。
また、透明感の高いガラス製品のような外観で、そのままテーブルで器としても使用できるデザインと高級感が感じられるグリーン、グレーの色展開は、当協会の審査基準である、「生活者の日常を豊かに彩る視点」からふさわしいものであると感じ、選定いたしました。

賞種 製品写真
賞の種類 奨励賞:一般社団法人日本流行色協会
受賞会社オカ株式会社
受賞製品

プリスベイスウィルディスペンサー リキッドタイプ

受賞理由

狙い通り、洗面陶器の質感に肉薄するホワイトが実現されている。コロナ渦においてホワイトは清潔感を象徴する色として大事な色である。展示に合った半透明のグリーンも時代の要請を汲んだカラーデザインと言える。自然環境に配慮したモノづくりが求められる現在、「サスティナビリティ」を象徴する色としてグリーン系は分野を問わず多用される色である。

賞種 製品写真
賞の種類 奨励賞:全日本プラスチック製品工業連合会
受賞会社株式会社台和
受賞製品さじかげんL
受賞理由

 プラスチックの容器自体に計量機能を持たせることにより、計量スプーン等の使用が不要となり、衛生的で家事も楽になる。醤油やドレッシング等の適量の使用が可能となり、健康志向の高まる中、塩分の取りすぎ等に気を配る消費者に向けて格好の商品。

賞種 製品写真
賞の種類 優秀賞:日本プラスチック日用品工業組合
受賞会社岩崎工業株式会社
受賞製品

L-745 竹の屑入れ

受賞理由

岩崎工業株式会社が、ポリプロピレンと特殊融合技術で製造したオリジナルのバ イオマス原料を使用して「屑入れ」として製品化することに成功した製品です。
この「屑入れ」は、社会問題化している放置竹材の問題を解決する手法の一つとし て、三重県桑名が取組む「竹資源循環創出推進事業」に協力し、竹林整備を行っ ているNPO法人の桑竹会が伐採し、供給された竹を利用して製品化されていま す。
小さな単位であっても、実現可能な経済的な循環を創出するモデル事業としての 取組みが実現化されています。
竹の肌触り一つ一つの風合いが異なっているため、量産品でありながら一品物と して仕上がっているのは驚きです。
また、竹本来の匂いとは異なりますが、自然素材を使用している香りが感じられる 製品となっています。
海外販売も視野に入れ、本物の竹のイメージに近い内外色の異なる成形をされて いるところに、製造メーカーとしての「こだわり」が感じ取れます。

賞種 製品写真
賞の種類 優秀賞:日本プラスチック日用品工業組合
受賞会社株式会社オーエスケー
受賞製品 BUDDY ランチシリーズ
受賞理由

プラスチックの発色を生かしたアメリカンレトロな文房具のBUDDY ランチシリーズ には、懐かしさとともに新しさが感じられる製品です。
LUNCH BOXは、ふっくらと盛れるフタになっているため、おかずが潰れません。
2WAY LUNCH BOXは、ふっくらと盛れるフタになっているのは勿論のこと、中皿の 使い方により、「おかず&ごはん」、「サラダ&パスタ」、「後のせどんぶり」や、「のっ け弁」にも使うことができるので、自分でも工夫したオリジナル弁当を作ることがで きます。
また、どちらも冷たくなったお弁当は、フタを取ればレンジで温めることもできます。
抗菌仕様や食器洗浄機や乾燥機も使え、使う人の気持ちが分かっている弁当箱になっていて、まさにBUDDY(相棒)な弁当箱です。