第38回プラスチック日用品優秀製品コンクール

・受賞製品は、工場から出る不良品や成形時の端材を６３％再利用したリサイクル素材であるメラミン樹脂を採用し、「エコマーク」の認定を申請するなど、環境に配慮した製品となっている。また、リサイクル素材であるものの強度はしっかりしており、耐久性にも優れる。

・ホテルグッズとして、色調はブラックとグレーの落ち着いた感じの仕上がりになっており、再生プラスチックを使用したとは思えないほど空間に馴染んでいる。デザインもシンプルで、製品の角部に適度なＲを設定することで、ゴミが溜まらないよう配慮されており、清潔さを保つ工夫がされている。

・また、受賞企業は、環境省が推進している海洋プラスチックごみ減量を目的とした「プラスチック・スマート」キャンペーンに参加しており、受賞製品に共通ロゴマークを貼付するなど、環境への意識の高さが窺える。

・よって、リサイクル素材を用いた技術力、品質、機能、デザイン、環境への配慮といった全ての項目において優秀であった。

・受賞製品は、電子レンジや食器洗浄機にも使用でき、機能的である。

・デザインも指に馴染みやすい形状になっており、持ちやすく、扱いやすい。

・また、光の当たり具合で玉虫の羽のように輝きが変化する塗りの技法とされる会津塗の伝統工芸「玉虫塗り」をプラスチック製品に大胆に採用し、現代風にアレンジしているところが特徴的である。

・見た目と実物では良い意味でギャップがあり、その意外性もおもしろい。

・よって、技術力、デザイン、品質、機能といった面で優秀であった。

実用性、耐久性、斬新性、利便性等の観点から審査しました。
PCOP1  缶・缶詰・ペットボトルキャップオープナーは、実用性、利便性に特に優れた製品であると認識いたしました。
女性や子供などがペットボトルのふた等を開けるにあたり少ない力でも可能であること、また一つの製品で３種の使い道があることを評価いたしました。
更にコンパクトな形状で持ち運びも楽な製品です。
以上のようなことから当センター理事長賞にふさわしいものであると選定いたしました。

生活者の日常を豊かに彩る視点から審査しました。
ユニバーサルデザインを取り入れたほっこりデザインの可愛らしいキッチン雑貨。
色合いが優しくお料理を邪魔しないカラー展開と手にフィットする表面仕上げはクオリティが高い。スクレーパーやキャップオープナーなど、日々のストレスを解消するような6通りの使い方を提案しているが、人それぞれの自由な発想で幾とおりにも個のアイデアが出てきそうなアイテムという印象を受けました。
SNSで自己発信する時代、お料理の時間に限らず暮らしや気分を高める魅力ある製品です。

　ターゲットとなるお客様のライフスタイルを捉えたカラーデザインであるか。商品のカラーラインナップの考え方。カラーデザインに対する新しい試みがあるか。を基に選考をしました。
　「おむつ」はかつて乳児に用いられるものでしたが、高齢社会にある現在では、介護施設、家庭内での介護等使用場面が増えました。「おむつ」のみならず家族同様のペットの糞便など、排出されるごみの臭いに悩まれている方も多いでしょう。今回選出した『ＨＯＭＥ＆ＨＯＭＥ　開けても防臭ペール２０ＳＮ』は、臭いに関する課題を解決してくれる商品です。パッキン付のフタでシッカリと防臭し、さらに中フタでフタを開けた時に広がる臭いをシャットアウトしてくれる設計になっており、ゴミ捨ての時、フタを開けた時にする臭いまでも防いでくれるゴミ箱です。

　機能面のみならず、カラーも優れています。近年、シンプルな空間が志向されるとともに、日用品に無彩色系（白、黒、グレー系）を求める消費者が増えたことからか、今回の出品されたカラーでは白が目立ちました。白は、白であればなんでもいいというわけではなく、例えば、温かさを感じさせる白とクールな白とでは、空間に置かれた際の印象がまるで異なります。クールな白が圧倒的に多い中で、『ＨＯＭＥ＆ＨＯＭＥ　開けても防臭ペール２０ＳＮ』は、温かみのある白が実現されていました。この白は現在求められているインテリアトレンドと合致する色です。設定されたもう一色のトープ（柔らかい色調のブラウン）とも調和する、よく考えられた白と言えます。

プラごみが海洋汚染を引き起こし、生態系への影響が懸念される中で注目を集めるバイオプラスチック。この製品も製造過程で出る「ヒノキ」の木粉とプラスチックを融合させた環境配慮型の新しいプラスチックを使用している。環境負荷の低減やヒノキに含まれる高い抗菌性によって安心・安全に使用できる点を評価させて頂きました。

実用性、耐久性、斬新性、利便性等の観点から審査しました。
ボタンスリングは、斬新的なデザインであり実用性、利便性に特に優れた製品であると認識いたしました。
磁石を使ったフックなどは従来からよくあるものの、本製品は柔らかいひも状のものでボタンをかけるように吊り下げるという斬新なアイデアです。
工夫次第でいろいろな使い方ができる点も評価いたしました。

以上のようなことから当センター奨励賞にふさわしいものであると選定いたしました。

プラスチックの環境汚染に対する対策が急がれる今、今回のコンクールでは、環境に考慮した省資源製品が目立ち、ものづくりに対する各出品社の企業努力が大変伝わってきました。
数年前からアウトドアイベントが盛んに行われているとおり、消費者たちは日常生活から少し離れた異空間に集まり、少しでも楽しい時間を求めるようになってきています。そんなシーンの中で、飲み物と食べ物を抱えて歩き回り、落としたりこぼしたりする光景をよく見かけます。このアイテムはプレートにカップホルダーの場所をつくることで、すべてが解消されるアイデア製品であるとともに、さとうきびの搾りかすを利用し、環境に配慮しながらも消費者の悩みを解決するコンセプトづくりに企業努力を感じました。

ターゲットとなるお客様のライフスタイルを捉えたカラーデザインであるか。商品のカラーラインナップの考え方。カラーデザインに対する新しい試みがあるか。を基に選考をしました。
スマートポットは、対面式のキッチンが多くなってきている家庭も多く、見せる収納を意識した商品といえます。中に入れた食材などの色を見せるために「クリア」な素材が使われています。フタの縁に走らせた細いラインは光を感じさせる鮮やかな色調で彩られており、本体のガラスのような透明感を際立たせる効果があります。カラーラインナップは、軽快な対比感を持つ、よく考えられたカラーが設定されています。直線的な角形ポットの本体と、フタは大きく大胆に反らせた曲線は、空間にリズムを作る斬新なデザインと言えます。

浸透圧と脱水作用（塩締め効果）をうまく利用し、お刺身の臭みを取り、うまみを増加させることが出来るアイデア製品。トレーとフタというシンプルな構造ながらトレーの突起によってドリップを流れやすくしている。塩を振って冷蔵庫に保存するだけという簡単な使用方法も評価させて頂きました。

ココットとは、調理器具の一つであり、耐熱性で深みのある円形、または楕円形の小型の器のことである。
また、この器の中で調理した料理をそのまま提供することが多いことから、これを用いた料理も「ココット料理」といわれ、ネット上にはたくさんのココット料理のレシピが掲載されています。
このココット風電子調理鍋では、電子レンジを使用した蒸し料理（６００mlにはスノコ、 １６００mlにはザルが付き）が手早く簡単に調理することができます。
もちろん、煮物料理も簡単に作ることができ、調理後にＳＮＳに掲載したり、そのまま食卓に出すことができます。
ココット風電子調理鍋には色のバリエーションがありますので、料理によってお鍋の色を変えることにより、料理がよりいっそう美味しく感じられます。

フタを開閉するペダルの位置を「角」に配置したため、正面方向、横方向どちらからでも開閉ペダルを踏めるように工夫がされていて便利です。
全体をやや小さめのボディスタイルにして、フタの開閉方向を「横方向」に開閉することで高さを抑え、カウンターの下や、棚の下に設置したままフタを開閉することができるように考えられていて、使う人のことを考えた設計になっています。
使う人の設置環境に合わせた、フタの開閉方向が選べるのはとても便利です。